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手を止めてもいいですか?

下京救急要請です。  CPAの患者さんです。 ライン取っといてくれるか。 CBCも採っておきますね。 アンビュー外して、挿管するよ。 指これくらいやし、7Frちょうだい。 心マ続けても戻りませんね。 家族は? 連絡まだ付きません。 この患者さんが何故、今の状態になったのかはわからないけど、家族に会えるまで、命を繋ぐ事ができればいい。 カウンターショックするよ、離れて。 フラットか、、、 心臓マッサージ続けるか、、、 "先生、もうやめましょう。肋骨折れてますよ。心破裂しますよ。"なんて、言えるわけもなくて、、、 命を救うのに怪我をさせてしまう事もある。 命を繋ぐ瞬間の出来事です。 執筆者:坂田琴絵

空虚

 突然襲いかかる感情を誤魔化して生きている。 毎日忙しくして、監禁されて泣いて過ごした時間を思い出さないようにしている。 ふと、" あっ、冷たい部屋にひとりなんだ。"と、ブラックホールに落ちてしまいそうになる。 これをフラッシュバックと言うのだろう。 息苦しくて、食道と気道が狭くなって、胃に血液が流れていない感じ。 ヒステリー球が、私の身体の中を右往左往しているようだ。 死ぬまで、この感情と向き合って生きて行かなければならないんだろうな。 今夜、人生の先輩が、私のそんな辛い気持ちから救ってくれました。 執筆者:坂田琴絵

救えない命

先生、 南救急、工業団地からの搬送です。 オペ室、空けといて。 なぜ、左手を落としたのですか? 恐怖で戦くクライアントを助ける事ができたのだろうか? 足、業者が取りに来るから冷蔵庫から出しといて。 藤井くん、リウマチ患者のアンプタや。 リュウエルと何、用意しましょ。 先生、ICUの患者さん、下肢真っ黒で壊疽してますけど、どうします。 浮浪者で身寄りもないからな、、、。 毎日ガーゼ変えといてな。 わかりました。 部屋中に腐敗臭が漂っている。 ごめんなさい、助ける事が出来なくて、死ぬのを待つのです。 執筆者:坂田琴絵

手放した夢

 故郷国東で両親の介護をしながら、夫と自営ができるように、地元の仲間に相談し協力してもらった。 地元の関係者は、幼少期から贔屓目にされた同級生に、私の身代わりをさせたのだろう。 blogを乗っ取り、SNSでなりすまし、携帯電話やパソコンから個人情報を抜き取ってコピー人材を作ったのかもしれない。 学校教員から個人的感情での、乱雑な扱いの教育を受けている事を誰にも言えずに進級した。 学校教員がターゲットにした生徒を乱雑に扱えば、クラスメイトは先生を見習う。 小学生も最後の学年で、私は、無視か罵詈雑言の会話での学校生活を送った。 頭の中は日々、混乱、思考力低迷であった。 もはや、学校の授業や成績なんてどうでもいいと思っていた。 クラスで派閥にあっている事を両親に知られるわけにはいかない。 何とか学校に行かなければ、父も母も心配する。 気を紛らわせる為に、図書館に入り浸った。 本を読んでいると余計な事を考えなくてもいい。  海岸に行って、飛行機やホバークラフトの離着陸の騒音の中、大きな声で歌っていれば、気が紛れる。 自分の気持ちに逆らってやり過ごしていると、体調が悪くなった。 学校に行ってからの腹痛や眩暈、吐き気、過換気症候群が私の体を苦しめた。 そんな症状があっても、学校の先生は、冷たく罵った。 ため息ひとつついても、やる気が無いと言われ、どんなに辛い事があっても、誰にも相談する事が出来ないと学んだ。 だから、セラピストの道を選んだのだろう。 そんな時期、贔屓目にされた生徒は、先生や同級生の人気者であった。 この頃から、ひとりでいる時間が楽しく思えるようになった。 いつもひとりでいて平気な私を見て、商店街の娘は、「友達おらんの?」と言った。 その時に何と答えたかは忘れたが、私には友達は不要で、自分が活動する為の仲間がいれば充分である。 中学生になって、学童支援活動(現在の学童クラブ)で、教育委員会の関係者が主体となって活動している、ジュニアリーダーのボランティア活動に参加するようになった。 この頃から、誰かの為に活動して誰が喜んでくれたら嬉しかった。 嬉しいと言う感情は持続したいもので、その頃の思いは、今も何ら変わらない。 故郷で、両親の介護をしながら、そんな活動が出来たらと頑張ってきたのも事実である。 私の痛んだ心の治療をしてくれたのは、医者でも心理療法士でもな...

母と子の夢

 どんぐりの木が大きく育った。 母が、どんぐりの苗木を「切らんといて」と大切に見守った。 帰省する度に、どんぐりの木が大きく育っていった。 嬉しくて帰省する度に写真に残した。 どんぐりの木が育つ草原は、草花も四季折々に開花し、私の情緒を楽しませてくれた。 草が元気よく育てば、ここでペーターやハイジの世界の様に、山羊が飼えたらいいなと思った。 余命宣告された母が、自宅に帰る事ができて、縁側から三毛猫のさくらと草原を眺め、どんぐりの木の成長を喜んでいる光景が忘れられない。 介護帰省で、東京から一緒にフライトした愛猫の大我とさくらは、国東の母の側で過ごしている。 介護で家族が離れて生活しているけれど、介護を視野に入れて、故郷で家族と新しい生活が出来る様に、思案したり構想をした。 草原にやぎがいるって、現実離れしているかもしれないけど、日常にそんな光景があってもおかしくはないし、それをプランニングにすればいい。 思い描くアトリエは、将来の自分像である。 高台に建てられたマイホームからは、海の見える草原があって、広い草原に馬や山羊が優雅に過ごしている。 思い描いた画像に向かって歩けば、夢は叶うのだろうか・・・ 執筆者:坂田琴絵

食育の強み

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昨日、夜勤明けで、間違えを正しに行った。 インターネット犯罪の真実を知ってもらう為に、京都で独居生活をし続けている。 庇い合いの人情が、重犯罪を長引かせている。 身分証明の重要証書が、悪用されている。 再交付、時間や費用のロスが私の精神を蝕む。 日々、疲れた肉体と精神とを労うことが出来るのは自分しかいない。 娯楽のバイクに跨り、淀川を眺め走った。 そんな時間が一番安楽だ。 ひとり飯を作り続け、今夜はお金を払って夕食を頂いた。 育った環境で食べ慣れた食材で安堵し、共に学ぶ仲間と食べた食材を懐かしむ。 故郷の学友が、弁当の一品を美味しいからと私の弁当箱の蓋に乗せてくれた。 猪のテリー焼きや鹿肉だ。 仕出し弁当に生の海鮮が入っているのは当然の技である。 鴨肉の吸い物は、作って食べて当たり前の一品である。 そんな環境で育った。 住む環境が違えば食育は変わるだろうが、食べて育った基本の食生活は何も変わらない。 食べる物で、人は元気になったり弱ったりする。 さぁ、明日も夜勤業務、頑張ろう。 執筆者:坂田琴絵

勘違いの愛情

誰も待ってはいなかったのです。 水槽の魚を眺めながら、ブランデーの入ったグラスを口に運んだ。 華ちゃんはもうとっくに寝てしまい、側でじょじょが眠そうな顔して私の顔を見ている。 明日も仕事、慣れた症例のオペだから、予習はサボってもいいかな、、、なんて夜更かし。 ごめんなさい、ラパアッペのクライアントさん。 ミッキーマウスプラティが、ネオンテトラを追いかけていじめてるの。 ねぇ、辞めてよ、ケンカしないで。 大阪の健康管理センターの仕事仲間から、譲り受けたゴールデンハムスターの"あっちちゃん"と"こっちちゃん"は、猫の"じょじょ"と仲良し。 じょじょに突進したり、登ったり降りたり、潜ったりして、じょじょったら知らん顔しながら、かまってるところが何とも可愛いらしい。 あっと言う間に2時間が過ぎて、あらっ、もうこんな時間。 あっちちゃんとこっちちゃんは、お家に帰りましょ。 じょーくんは、ママと一緒に寝よう。 今夜、サングリアの入ったワイングラスを片手に、昔を懐かしく思い出し、同じ釜の飯を食う仲間や、恩師となった先生方とのエピソードを楽しんでいました。 執筆者:坂田琴絵