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食育

 子供の食育とは、遊びを通して様々な経験をしながら食材を育て収穫し、食を選択する知識や健全な食生活を実践できる力を養い、指導者や仲間と調理して感謝していただく事だと認識している。 自分がそんな学童期を過ごしたから、お婆ちゃんになった今でもその考えは変わらない。 田や畑で収穫された農作物を、家畜で育った命を、瀬戸内海の海産物を日々、食卓に並べて頂いてきた。 売り切れない程の野菜や果物を、腐らせてしまうお肉や、雑魚処分される海産物を、皆でシェアして互いにありがとうと言いながら頂く。 勿論、食品ロスなんてしたら、バチが当たると教わった。 農家の方が、暑い日も寒い日も田畑に出て、お米や野菜果物を作ってくださいます。 家畜農家の方が、牛や豚や鶏を育て、涙を流し出荷する光景を目にしました。 豊後水道の海流に飲まれ命を落とす漁師さんもいました。 スーパーで並んだ食材を奥から選んでいるお客さんを見ていると、そんな背景があるなんてきっと知らないんだろうなと思います。 私が人の命を助けたり、臨終に寄り添う仕事を選んで疲れ果てた時、飲食の皆さんが私の空腹と疲労を癒してくれます。 高いお金を払って、食べ切れない程の食材を、無理矢理胃袋に押し込める邪道な食育ではなく、身体にあった食事を選び、次の活動に活かす為の食事が大人の食育だとも思っています。 だから、私もそんな思いを子供達に伝えてたくて、子供食堂を開きたいとずっと思ってきました。 本当は、故郷の国東でその事業が出来たらよかったのですが、、、。 執筆者:国東市出身京都市在中 坂田琴絵