空虚

 突然襲いかかる感情を誤魔化して生きている。

毎日忙しくして、監禁されて泣いて過ごした時間を思い出さないようにしている。

ふと、" あっ、冷たい部屋にひとりなんだ。"と、ブラックホールに落ちてしまいそうになる。

これをフラッシュバックと言うのだろう。

息苦しくて、食道と気道が狭くなって、胃に血液が流れていない感じ。

ヒステリー球が、私の身体の中を右往左往しているようだ。

死ぬまで、この感情と向き合って生きて行かなければならないんだろうな。

今夜、人生の先輩が、私のそんな辛い気持ちから救ってくれました。

執筆者:坂田琴絵

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