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良い記憶

 ただいま、大我、たいちゃん ニャァーオン 私のベットから声が聞こえます。 生きてて良かったと毎日思います。 今年18歳の高齢にゃんこは、私が留守にしていると、ずっとベットで寝ています。 お水もキャットフードも全く食べず、ただ寝て過ごしています。 長時間の夜勤業務で不在の時もそうです。 私は今年51歳になりましたが、両親や姉弟、夫や娘達、誰よりも長い時間を共に過ごしています。 人とは違う姿だし、表現だし、コミュニケーションだし、触れ合いだし… だけど、大切にしたいと思う気持ちは、家族と同じです。 母の看取り介護をし、医療センターから涙を流しながらの帰路、別府湾を見ながら、何度も何度も涙を拭い、私の帰りを待つ父と娘の元へ何とか笑顔で帰ったのです。 「お父さん、お母さん今日、リハビリで歩けたよ。のんちゃん、お休みの日おばあちゃんのところ一緒に行こう。」 病院の帰りに、スーパーで買い物した食材で作った料理を、父や娘が食べている姿を見て、私の事を待っていてくれる家族がいるから頑張れるんだと嬉しく思いました。 疲れた身体を、庭にいる飼い犬の永遠が癒してくれました。 虫の音や陰りのない星空が癒してくれました。 大我、いつも側にいてくれてありがとう。