御心のままに
死期を悟った年長者様が、自ら食べることを辞めました。 身体が徐々に衰弱していきました。 「死にたいです。葬儀の準備をしてください。」と言いました。 とても複雑な心境なのです。 人の死に向き合って寄り添っていると、そんな気持ちになります。 気がつけば心が疲れ果てている事があります。 暗がりの通勤路を歩いて帰りました。 街路樹の落葉樹がライトアップされていて、とても綺麗だなと思いました。 思いのままに心のアトリエに納めました。 振り返れば、心のアトリエが物語りに変わっているのです。 ワイングラス越しに見た先生の笑顔が忘れられません。 ご迷惑をお祈りします。 執筆者:坂田琴絵