大切な人
「ママ、どうして泣くの」 肩を抱き寄せる夫は、妻が何故涙を流しているのか全く想像出来ない。 仕事で起きた事情を家庭に持ち込む訳にはいかない。 さっきまで、側に寄り添って看守っていた方が、居なくなる。 先生は、いつも笑顔で私の話しを良く聞いて下さった。 時には、医療従事者として良き道しるべとなり助言をして下さった。 先生は、どんなに辛くても気丈で気遣いをして下さった。 渡辺淳一さんが執筆された書籍から、沢山の学びを頂いての今日に感謝している。 携わる方々に安楽で幸福の時を感じて頂く事で、自分が自然と幸福となっていると言うこと。 家族には話せないストーリーは、時には家族を不安にさせていたのかもしれない。 疲れた日は、美味しいごはんを作って家族と一緒に食事の団欒を楽しむ。 また、一緒にワイン飲もうね。 さあ、明日はどんなドラマが待ってるのだろう。