ローズが香るいざない
今夜あなたは どうしていますか? 家族と離れ離れになったご婦人が、「ここはどこ?怖い、独りは淋しい。」と言ったの。 そんな気持ちの時って、夜になったからって、安眠できるわけなくて・・・ これまでのパーソナル空間から、慣れない空間で見知らぬ人達に囲まれているんだもの。 「今夜は私が側にいますから、安心しておやすみください。」 「このお写真はご主人様ですか?ダーリンが側にいますから安心ですね。一緒に眠りましょう。」 「ご主人様が『ワイフと一緒に過ごせて嬉しい』って言ってますよ。」 微笑「あらっ、そう?」 お部屋に飾られたディスプレイも、ハーブが香る空間も、おもてなしの技なのです。 私は、そんな時間を過ごしています。 選んだ道が、キリストが十字架に磔刑(はりつけ)になるまでに歩いた道の様に、辛い道であったとしても、救い主が、仲間が、お客様が、私の選んだ道をナビゲーションしてくれているのです。 感謝の気持ちを繰り返し、疲れた身体を労わる時間は、心の洗浄をしています。 ワイングラスに赤ワインを注ぎ、私の身体を満たす葡萄酒が、情緒を育て整った感情の抑揚としてくれるのです。 皮付きのスライスされたりんごを噛んでいると、薔薇の香りがするのですよ。 おやすみなさい。 大切な人へ 執筆者:坂田琴絵