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ひぐらしの鳴き声と共に

我が身の死を宣告された母はどんなに辛かったんだろう。 どんなに辛くて苦しくても、痛くても恥ずかしくても、泣き寝入りをすることなく死を迎えるその日まで、私にそして家族へ気丈に振る舞っていた。私や家族を気遣うことが多かったが、ただ「こんな病気になって、誰にも会いたくない」と言い、病院での闘病生活は面会謝絶とした。 あれから6年もの年月が過ぎ、母の遺骨が納められた墓に父の骨壺は納められた。