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痛いよ、苦しいよ、助けて

 「弱った、困った、どうしよう。」 どうされました? 身体のどこが痛いのですか? 苦しいところはどこですか? 聞いて答えられるなら、見えない問題は簡単に解決できるのでしょう。 大抵のクライアントは、自分が何に苦しんでいるのか、どうして心を痛めているのか明確ではないのです。 「はじめまして。」とご挨拶する時に、第一印象ってとっても大切で、この瞬間にクライアントとの関わりが決まると言っても過言ではありません。 緊張した顔、悲しい顔、怖い顔、辛い顔、無表情な顔。 どんな表情であっても、それがその方の今の心の表れなのですから、丸ごと受け入れて、身体の力を抜いて主訴を聞いています。 静かに、その方の話しに耳を傾けていると、必ずその方の緊張の糸が緩んで、違う一面が見えてきます。 ほらっ、緊張した顔、悲しい顔、怖い顔、辛い顔が笑顔になったでしょ。 「ママ、お帰り。今日はくららのお仕事どうだった?」 今は亡き年長者様に感謝でございます。 執筆者:坂田琴絵