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介護日誌⑥

 2014年1月14日火曜日 晴れ お父さん、今日は早起き。 父の為にじゃがいものお味噌汁を作る。 その後体調が優れず、午前中は横になって過ごした。 お昼ご飯はやせうまのだんご汁(大分の郷土料理)を作った。 午後から母の待つ病院へ行く。 オペ後1週間、外出許可が出て病院近くのファミリーマートまで車椅子でお散歩。久しぶりの外出に大喜びの母の様子を見ていると、午前中の気怠さや食欲不振も忘れていた。母と一緒にアイスクリームを食べた。 実家に帰宅し、永遠の散歩に出掛けた。 他県ナンバーの車が近づいてきて「この辺りに牧場ないですか?」と尋ねられた。 家の前は自然豊かな草原だが、ここは住宅地である。住宅地なので勿論そんな牧場なんてあるはずがないけど、この草原にヤギを飼えば牧場と言えるのだろうか。雑草をヤギが食べてくれたら、草刈りの手間がなくなるのにと考えていた。 野花や雑草が四季折々に楽しませてくれるこの草原が、私は大好きであった。 草原の中心には大きなどんぐりの木が凛と育ち、そのどんぐりの木を見るたびに、子供の頃にどんぐり拾いをした事を思い出していた。 またそんな懐かしい思い出を蘇らせてくれるきっかけとなったのは、母のひと声だった。 もともとニュータウンとして開拓されたエリアで、何もない場所にいろんな植物の種が飛んできて草原に育った。 散歩好きな母が、小さな小さなどんぐりの木を見つけて、草刈りの職員さんに狩らないでと頼んだ。何年も経つと立派などんぐりの木となった。なので、帰省する度にその成長が見れて嬉しかった。 永遠とのお散歩は、思い出に浸りながら心のリハビリとなった。 お夕飯は、ビーフシチューとフレッシュサラダにしたが、食欲がなく父にひとりで食べてもらった。 家族に会いたい・・・。