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医療ミスのトリック

骨頭壊死の原因は… 敗血症の原因は… 急性心臓病の原因は… 腹腔鏡下のオペが開腹になった原因は… 「レスパイト入院お願いします。」 「母の看病に疲れました。 ごめんなさい、本当にごめんなさい。」 担当した私に泣きながら何度も謝るのです。 「娘さん、ご自宅で介護を頑張って来られたんですから、安心して少し身体を休めて下さい。」 患者様は、体のあちこちに褥瘡があり、皮膚が壊死して、意識が混濁しています。 腐敗臭が…生きている人の体から…そんな匂いがするのです。 ひとりでは困難な看病も、専門医療チームで手当てをすれば元気に回復されるのです。 「〇〇さん、歩ける様になったんですね。」 「リハビリの先生がよくしてくれました。」 救急医療ですぐに助けられる命と、長い時間をかけて助けられる命があります。 そしてひとり介護を任され、ご自身の身体もが潰れてしまいそうだったご家族が、明るく回復されて面会に来られています。 懸命に看病や介護をしていると、自分の身も辛く潰れそうな時がありますが、側に仲間がいて私のやりたかった仕事をサポートしてくれていると思うと、不思議と元気になれます。 それが、まごころやお手伝い、そしておもてなし。 ひとりぼっちと感じる時間があっても、本当はひとりぼっちになりきる時間なんてなくて、常々仲間がいるものです。 結局、ひとりでは生きてはいけないのです。 だから悲観する毎日じゃなくて、仲間の良い所を見つけて感謝している方が安楽なのです。

写真の力

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 あー来てくれた。 琴絵ちゃん、どこに行ってたの? 不安や心配な表情と、いつもと変わらず会えたことの安堵感の表情が相まって、一生忘れられない記憶となった。 今、出せるだけの力で、救いを求めるように、私の手を握りしめたあたたかな手。 後、どれくらいの時間を一緒に過ごすことができるのだろう。 ほんの少しでも喜んでもらえたら、穏やかな時間を過ごすことができるのであればと、寄り添い向き合った。 お母さん、佐倉のパパのところに行ってきたよ。 今回は、小学校の仕事だったの。 子供たちと、がんばって山に登ったよ。 山にはこんな花が咲いてたよ。 ほら見て、この写真。 お母さん、この花の名前、知ってる? 不穏な表情は一変して、ぱぁっと明るくなった。 お母さん、あれからずっと、花の写真を撮り続けてるよ。

新人ナースのお仕事

  K先生、京都南救急からCPAです。 受け入れいいですか? ルート取って、CBCも採れたら取って。 挿管するで。 マッキントッシュちょうだい。 挿管チューブは7.5Frかな。 スタイレット抜きます。 アンビュー押して。 カウンターショックちょうだい。 離れて、、、あかんか、、、 ボスミン1A心注しようか。 カテラン針22Gでいいですか? アドレナリン0.25mgを生食10mLに希釈して。 戻らんか。 フラットですね。 家族呼んで。 ステルベンの処置お願いします。 お疲れ様でした。 ことちゃんと呼ばれたナース時代の実話です。

桜の花が咲いています

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ベット上で、ご自身では身体を動かせないのです。 唾液や痰が溜まって、声も出せなくなるのです。 息が苦しくなるのです。 辛くて苦しくて呼んでるのに、落ち着かないからと薬で鎮静されるのです。 「手を握って、寂しい。」と言いました。 固い布に被われた手は、これまでご活躍された人生を否定された様です。 固い暖かみの感じられない手に触れた時、素敵な笑顔を私にくださいました。 「桜の花が蕾になって、ピンク色に色付いていますよ。一緒にお花見に行きましょう。」 もっと嬉しそうに笑顔を返してくださるのです。 私も嬉しいです。 余命宣告された母をお花見アクティビティに連れて行った日を思い出します。 あれから、ずっと、花の写真を撮り続けています。 また、一緒に写真を見て下さいね。 執筆者:坂田琴絵

Agree to disagree

 why? 悲しんでる、苦しんでる、怒っている。 個人の利益や感情を優先させれば、そうなって当然かもしれない。 営業担当は、個人ではなく組織全体をみて、クライアントに発信していただけなのだろう。 クライアントが求めることは、あなたの概念にはないのでしょう。 社長婦人は、亡くなるその時まで、ご主人様との思いを大切に、ご活躍されたのです。 息を引き取る時、その思いを私に話してくれました。 寄り添ったり向き合ったりしていると、必ず学びがあるのです。 2人で話した事は秘密にしておきますね。

夢を抱く若人を応援したくて

 「よろしくお願いします。」 「この数字は、何ですか?」 「1」 「次にこの数字は読めますか?」 「…、僕、どうしても警察官になりたいんです。」 「次、この字は読めますか?」 「2」 「お疲れ様でした。次は③番へお進み下さい。」 仲間たちと一つの仕事をやり遂げた。 みんなで反省会を兼ねて、飲みに行きましょう。 今回は、ライバル会社の共同作業だったけど、みんな形の違うパズルのピースの様に、そのピースが集まって埋め合って、一つの作品が完成する。 できなかったらできる仲間がそこを埋めればいい、できなかったら、できるところを足せばいい。 そしたら、みんなが自然と笑顔になるんだよ。 仕事の面白さと醍醐味は、自信に繋がる。 彼は、立派な警察官になりました。

優しさあればやらなきゃならないことは自然とできる

海岸段丘から見る大海原はクリアなコバルトブルーで、子供の頃のように無邪気に綺麗な海へ飛び込みたいと思う。 海底の魚たちは、集団で泳いでいる。 天敵のいない水中で、仲間同士がバラバラにならず優雅に泳ぎ、水面に散りばめられた宝石のような太陽の反射が、更に情緒を育てくれるのだろう。 かりゆしの白浜にそっと埋めた宝石は、引き潮と共に大海原に帰って行く。 ブーゲンビリアの丘で、 "To Love You More"を口遊み、思いを信じて頑張ろうと将来像を描いた。 物語りを書いていれば「琴絵ちゃん、手伝って。」と母が呼び、食事の用意をしたり洗濯をしたりと家事を手伝った。 母は、勉強しなさいとはあまり言わなかったが、「本をたくさん読みなさい。」と、本棚一杯に童話や著名人の本を揃えてくれていた。 多読賞をもらった姉を褒め「琴絵ちゃんも本を読みなさいと。」と何度か言われるうちに、本棚に並べられた本たちが嫌になっていた。 だけど、"もちもちの木"のお話しは、何度も読み返したのを覚えている。 臆病で弱虫の5才の男の子が主人公。 夜が怖い豆太は、ひとりでトイレにも行けなかったが、おじいさんがピンチになって、夜の山へ出て、無我夢中でお医者様を呼びに行く、勇気ある男の子へと変わっていくお話しです。 怖がりの弱虫であれ、優しい心があれば良いと、おじいさんは豆太を褒めているのです。 振り返ればそんな学童期から、携わる人が笑顔になるシナリオ作りは始まっていたのでした。