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雨の日

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 「おはようございます。エントランスでお待ちしています。」 配車された担当ドライバーさんは、雨の中傘を差し乗客を待っていた。 丁寧に閉められた後部座席のドアの音、優しいトーンで語り掛けられるマスク越しの声。 「お客様、とても可愛らしい傘ですね。」 通勤用のリュックには花柄の折り畳み傘が入っている。 雨の日、手にしたパステルカラーのハート模様の傘は、早朝出勤を後押ししてくれる。 「いや〜、年甲斐もなくお恥ずかしいです。」 雨だけど、ほんの少しでも明るい気分になれるそんなカラーがあるんですよ。

姉弟仲良く親孝行

 私には姉と弟がいる。姉弟は故郷にいるので用事がなければ会うことがない。 長女を出産し、医療の現場で日常の大半を過ごした時期、姉には母親代わりになってもらう程、娘の子育てを手伝ってもらった。なので娘は姉のことを慕っているし大切に思っている。 母の介護で、実家で父と暮らしていた二女も姉が私に変わって気遣ってくれた。 離れていても頼りになる姉である。子供の頃、弟と出来の悪い行動をすると決まって父は、姉弟を畳の上に正座をさせ長女の姉を叱った。姉弟が仲良く出来なかったり、間違いを起こせば長女の責任であると言ういい分だった。子供ながらに姉が気の毒に思えた。 姉は子供の頃から優秀だった。私とは全く違う。部屋を片づけること、勉学のこと、交友関係のことなど注意されることがあった。困った時は何かしら助けてくれた。感謝を伝えきれない。 弟とは年子で姉弟というより、友達のようで馬鹿な話しをしては日常をやり過ごしていた。 その弟も、父と母との同居の為にマイホームを持ち、国際結婚をしマナウス育ちのとっても可愛いお嫁さんと暮らしている。妹はポルトガル語が主で、会う度に国際交流が行われている。私と過ごす時間を大切にしてくれていて、二カ国語吹き替えで英語の映画を観たり、ショッピングに行ったり、ブラジル料理を教えてもらったりしている。ダンスをしようと一緒にしてみたが、全く音痴な私はお笑いダンスになってしまった。こっそり、TikTokにアップしているが😅 エリートでキャリウーマンな姉と、海外赴任をして実家を離れた弟に変わって、医療介護の専門職の私が両親の看病介護を引き受けたのである。

赤い食べ物を食べるといい

 高齢者施設で年長者100歳の男性Oさんは、介護度も低く施設内は自由に歩行をして生活されていました。いつも明るく活気があり、冗談がお上手でスタッフを楽しませてくださる方でした。新宿のビル経営をされていて、現役時代は大層ご活躍をされていたことをよくお話ししてくださいました。また4人の奥様に恵まれたエピソードには驚きや学びもありました。 定期的に、施設のスタッフが買い物代行に行ってくれます。O様は必ずと言っていいほど赤みの鮪を注文なさるのです。肉や魚などの赤い物を好んでいたO様は「赤い物を食べるといいんだよ。元気でいられる。」と教えてくださいました。 赤色の食品のもたらす効果については、沢山の書籍やインターネットでも書かれています。 私が元気でいられるのは、欠かさず摂取しているトマトと赤ワインのおかげ。

誰かのために

 「おはよう、今日の予定は?朝ごはん何がいい?」 外は快晴、出掛けたいけど気になる家事を済ませ午後からの仕事に備えよう。 テレビを見る習慣のない私は、ラジオを聴きながら家事をすることが多い。 溜まった洗濯物を干し、猫の毛が毛だまりになった廊下を掃除機かけし、積み上がった書類やファイルを整理する。 「お母さん、お腹すいた~」 昼食と夕食を作り、仕事へ出掛ける。 一歩外に出れば母とは違う私の顔がある。 そこで誰かが私のことを待っていてくれる。だから頑張れる。 今日も1日ありがとう。

ここは豊かな環境

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年長者様からのプレゼント

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エ・アロール

 このタイトルの著者は渡辺淳一さんです。 2003年この本を読み高齢者施設で働きたいと思いました。 仕事や家庭など世間で活躍された高齢者達が、引退後解放された空間で楽しく気ままに暮らすというストーリーです。 舞台は老人ホームで、高齢者施設のイメージアップに繋がる物語で、自分も老後こんな施設に入りたいとも思いました。 第2子を出産した後、マッチングした就労先を探していました。渡辺淳一さんの本に出会わなければきっと今の自分はなかったと思っています。 当時業界No. 1と言われていた企業の有料老人ホームに就職しました。1歳の娘を保育園に送り、職場へ行き新しい仕事を覚え、オンコールを受けることはかなりハードな毎日でした。しかし、そこには数え切れない程の大きな学びと財産がありました。私が高齢者の方々と過ごした時間を語れば、とても長い時間がかかりますので、追々記録して行きたいと思います。 最初にお伝えしておきたいことは、携わった年長者の方々皆さん、スタッフに多く感謝されていたことです。 100歳になるご婦人はベット上で過ごす時間が大半でしたが、不満など漏らすことはなく常々手を合わせありがとうと言ってくださるのです。毎日日記を書いておられ、ご自身が元気で今日を迎えることができたこと、家族と過ごせたこと、スタッフにしてもらったことなど記録されていました。調子の良い日には童謡を歌ってくださいました。今でも忘れません。あの唄を‥ 🎶 りんごのひとりごと 🎶 https://www.youtube.com/watch?v=pWCAnLGiM2s