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花びら舞う季節へ

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 立春が過ぎ、だんだんと寒さが和らいできました。冬の間、小さな蕾だった花が開きはじめています。  そして桃の節句の時期、毎年この季節がやってくると嬉しくなります。 もともと3月3日は、縁起が悪い節目の日として中国から伝わりました。そこで縁起がいい、邪気払いの効果があると信じられてきた花木が、桃の節句に使われてきたそうです。 私が子供の頃は、床の間にお雛様が飾ってありました。庭には濃い桃色の桃の花が咲き誇っていました。菜の花は一面に咲いていて、桜の木にはさくらんぼが実りました。 娘が生まれた時に、母が娘に雛飾りを贈ってくれました。毎年とても楽しみに飾っていました。一緒に桃の花や菜の花そして桜の花を飾って、部屋が一気に賑わっていました。 両親の介護をしている間に、大事なお雛様は去ってしまいましたが、このイベントは今でも大切にしています。 今年は、紙で作られたお雛様と部屋に飾った啓翁桜が、マイホームでのリラクゼーションへと導いてくれています。 連日、仕事や家事で趣味の散策やトレッキングに行けないけど、マイホームで四季を感じて喜んでいます。 娘がテスト勉強で机に向かっている時、そっと一輪置いて少し目を休める様にと語り掛けています。 小学1年生の娘が、学校の帰り道に野花を摘んで帰り「ママ、おみやげ」と渡してくれた日を思い出します。 桃の節句の教えは、現代人を元気にしてくれていた習わしだったんですね。

介護日誌④

2014年1月12日 晴天 「ことちゃん、じゃがいもの味噌汁を作っちょくれ。」 朝食に味噌汁を作る習慣のない私が、父の為に朝食を作る。昨日の疲れや、望まない生活のスタート。出来上がったじゃがいもの味噌汁の鍋を滑らせ、全て溢してしまう。 「お父さん、お豆腐の味噌汁でいい?」 「漬物を出しちょくれ。」 「お母さんが、梅干しを食べるといいって。」 「お母さん所に行っちくる。」 「さつまいものかりんとう作ったから、持って行って。」 手土産にかりんとうと新聞を持って、父は元気に母の待つ病院へ行った。 「永遠、おはよう。お散歩行こうか。」 寝てる永遠を起こしたら、キャンキャン鳴いてブルブル震えている。 「永遠、どうしたの?」 犬の気持ちがよく分からず、撫でてみたりおやつをあげてみたり。ドライフードを食べ終えた永遠は、またブルブルと震え出した。 お散歩用リードに変え、「永遠、行くよ。」 永遠の恐怖心を少しでも和らげたくて、永遠の思いのままお散歩に同行した。元気よく歩き、路肩の草を食べ、排泄をし、力強く私の事をリードしてくれている。母が元気なときは、母と一緒にお散歩していた永遠は、母と歩いたルートを私に教えてくれていた。「永遠、そろそろ帰ろう。」 母に面会してきた父は、私に心配事を愚痴にし、少し安堵した様子であった。 「お父さん、お昼ご飯ちらし寿司でいい。」 昼食を済ませて、母の元へ行った。 「お母さん、かりんとう美味しかった?」 父が持参したかりんとうを食し、満足気な母。車椅子の自走も出来る様になり、治療に前向きである。 「ことえちゃん、もう5時やけど帰らんでいいんかえ?」 「うん、そろそろ帰ろうかな。」 帰宅すると父は、永遠に餌をあげてくれていた。 勝手口から庭用のリードに繋がれた永遠に向かって、「永遠、よしよし、食え食え、よしよし。」と優しく語り掛けていた。永遠のお世話は、母に任せっきりだった父が変わる瞬間であった。 「お父さん、今夜は大根煮て食べようか。」

【絵本 読み聞かせ】お雛様 昔話(おひなさま むかしばなし)/雛人形の歴史について学べる昔話絵本

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ねぇ歌って、抱っこして

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いっしょにあそぼう

喃語から「いっしょにあそぶ。」と、意志を伝えることが出来る様になった諭吉。 ハイハイしてた諭吉は、踏み台を使って洗面台で手洗いをしている。 「諭吉くん、だぁれぇだ。」 「しらない。」 イヤイヤ期で、ストレスを抱えながらもひとりできちんと手洗いをしている諭吉が愛おしい。 「いっしょに、手を洗わせて。」 「ビチャビチャ。」 水道の蛇口から出る人肌の流水に手を伸ばし、何度も何度も小さな手を丹念に流している。この世に生を享けてから一年程で、小さな体と心で大きな大人を相手に上手に会話をしている。 「今日は、何して遊ぼうかな。」 「トーマスであそぶ。」 車のステーションに列車が走る。 私の知らない世界観を諭吉はいつも教えてくれる。 「せんせい、ねんどしよう。」 お姉ちゃんの華絵と、砂粘土でデコレーションを楽しむ。 諭吉が「いっしょにねんどする。」 いつもお姉ちゃんの行動を見て、同じ時間を過ごす。 「かーしーてー。」 「一緒に仲良く遊ぼうね。」 「せんせい、ハッピーバースデイ。」 華絵は、バースデイケーキを作っている。 「おしまいにする。」 「諭吉くん、絵本見ようか。何にしようかな。」 「華絵も見る。」 お膝に抱っこ。 「せんせい、もういっかいよんで。」 「ゆきちくんもだっこする。アンパンにする。」 「ゆりかごして〜。」 抱っこして、温もりを感じながら子守唄を歌ってゆらゆらしてると、養育者も穏やかな時間が過ごせるんですよ。

介護日誌③

 2014年1月11日 晴れ 母が腓骨骨折の手術をしてから4日目の朝を迎えた。外は冬空の晴天で寒さが身に染みる。 雑種犬の永遠は、ご機嫌に尻尾を振って私の顔を見ている。 「永遠、お散歩行こう。」 犬の飼育に慣れていない私は、自分が散歩させられているみたいだった。これから、そんな永遠が、私の良き聞き役となってくれるとは、思いもしなかった。 父と母との生活空間は、正直どんよりとしていて、居心地が悪かった。私が母の看病や父の見守りで実家を生活の拠点とするに当たり、まずはそのどんよりを無くしたかった。最愛の家族と離れて、この居心地の悪い空間で、自分のメンタルの維持をして行くことが不安であった。 石油ストーブで暖を取り、気になる家事をこなした。冷蔵庫の中を掃除し、洗濯槽の漂白をした。 父は、今日は外出しないとLEXUSのメンテナンスをしている。海外赴任中の弟の車を管理している。それから、母が大切に育てている庭の花や木に水を与えている。 2人で、夕べのすき焼きをうどんにして昼食とした。 「お父さん、買い物行ってくるから。」 「行っちょいで。」 エースに食材の買い出しに行く。 地元住民達が集いの場としていたD&Dは、本当に閉店している。新聞記事によると、国東地区では、ディスカウントストアの先駆け的存在で、2002年2月期には約13億6千万円を売り上げていたが、近年、大手ドラッグストアやホームセンターの進出などで競争が激化し、売り上げが落ち込んでいたとある。 買い物から帰宅すると、シンクに入ったままの食器を姉が片付けてくれていた。 姉と2人で母の待つ病院へ行く。 病床でTVを見ていた母は、今日と明日はリハビリがお休みだと話す。 手術の後の傷はフリーで、疼痛コントロールにモーラステープを貼っている。シーネ固定は1週間くらいとのこと。 相変わらず、母のトークは面白い。病床で少しICU症候群?とも思われたが、その場が和んでいたので良しとした。 実家に戻った私は、とり天や野菜やきのこの天ぷらを作った。 21時30分、父は動悸がすると私に訴える。右橈骨動脈をそっと触れ、「お父さん、どうもないよ。疲れてるから早く休んだら。」 父は、自室へ行き休んだ。 iPhoneから、娘たちに電話をした。 「お母さん、今日はお父さんとのんちゃんとモリタウンに行って、パパにピアス買ってもらった。それから...

クッキングセラピー

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「お母さん、生クリーム残ってるけどケーキ作らないの?」 「明日、帰り早いから作る。」 娘たちが小さい頃は、イベントの度によくケーキを作ったな…。 子供って、お菓子作りが大好きで、率先してお手伝いをしてくれるんです。 お手伝いから主体性に変わり、今では遥かに母を越してしまいました。 今日は、簡単に出来て自分好みのレアチーズケーキにしました。 物作りをしていると、邪念が消えます。 完成した時、達成感が得られます。 親子の絆が深まります。 幸福感が生まれます。 おうちにあるモノで、楽しくworkが出来るといいですね。