集団認知行動療法
ノンバーバルなサイコセラピーを取り入れたリフレーミングの実践は、投薬中のクライアントにおいて、変容しようとする活動及び行動の症状が、薬によって隠されてしまう。
投薬そのものが変容の妨げとなり得る。
クライアントの現実世界を受け止め、コミュニケーターのフレキシブルなスキルを構築する。
集団生活中の宿泊施設で学生が「先生、眠れないから睡眠薬ありませんか?」と言った。
慣れない環境でグループの輪に入れずにいる。
眠れないには必ず理由がある。
その理由を知り改善すればいい。
小児科の診察室で、「この子が気持ち悪いと吐くんです。学校にも行けなくて、もうどうしたらいいかわからなくて。」と話される。
診察室でえずいた男児に飴を舐めさせ、飴を食べさせると吐き気が治まるのだと説明する。
頭やお腹が痛くなったり、気持ち悪くなったりする子供達の大半は、心因性のことが多い。
小児科を受診したお母さんが取った手当ては、間違えてはいない。
では何故その母親は、小児科の医師に相談へ受診したのだろう。
お父さんが自宅を不在にしていて、毎日忙しくしているお母さんとゆっくり過ごすことができない。
学校であったことを話したり、一緒に遊びに行ったりしたい。
お母さんが忙しそうにしているから、言いたいことも言えない。
だんだん不安なことが増えて、気分が悪くなったり、頭が痛くなったりした。
「ぼくのおとうさん、けいむしょにいてね、おてがみがとどいたんだ。」
「一緒にお返事書こうか。」
「俺、嫁さんに手をあげて怪我させて、拘置所にいたんです。今、仮出所中なんです。」
「出勤途中に、警察官に呼び止められて職務質問されて遅くなりました。」
銃刀法違反に該当する行為は、してはならないでしょ。
何故、刃渡り10cmを超える刃物を所持しなければならなかったの?
理由があるよね・・・。
この事は伏せておくから、現場に入って。
できない所はフォローするから呼んで。
クライアントの過去に何があったかは、この瞬間の活動には不要な条件である。
セラピストがそこに囚われてしまえば、思考が表現となり、活動に支障が出てしまう。
どうせできないだろうと見ているよりも、できるんだからやればいいと見ている方が、事態は改善する。
何もない環境に、一輪の花を飾ることができた。
花壇の花に水をやることができた。
落ちているゴミを捨てることができた。
クライアントが必要とするお手伝いができた。
ニーズを察知し、サービスの提供ができた。
新しく迎えるクライアントへ、おもてなしができた。
仲間が真似た。
みんなで「お疲れさま」って、労いの挨拶ができた。
帰宅したら何だか気分が良かった。
そんな話しを聞いていると嬉しくなった。
執筆者:坂田琴絵
参考文献:モレノ/マズロー/フロイト
コメント
コメントを投稿