間違った相乗効果
琴絵さん、うちの旦那不倫しててな、うちが寝てると思うて、一階の部屋に女連れ込んでるねん。
うちのこと、統合失調症やって言うて、強制入院させてんねん。
うちが不倫してるって思ってる間は、妄想が治ってへんからずっと入院やねんて。
退院できひんねん。
いつ帰れるんやろ。
子供の事も心配やねんけど、お婆ちゃんもおるし、会われへんし、どないしよう。
そやしな、お金も掛かるし、障害者認定して障害年金貰う手続きしてるんや。
そしたら、月々お金もらえるしな。
アルバイトもできひんし、、、。
旦那も、暴力団から足洗うって言うてるし。
同世代のクライアントは、同じ境遇に置かれた患者?なのかな?私とはかなり事情が違うみたいだけど…。
患者らしくない衣装に、会話の内容が、精神疾患じゃないよね。
精神病になりすまし、そこに病名をつける…。
病気じゃないのに入院治療して、報酬?を得る⁉︎
明るく患者らしくない彼女は、毎週末、家族と過ごすからと外泊をした。
入院生活で、気の合う患者と集い茶話会していた。
そんな語らいに誘われ同じ時間を過ごせば、置かれた状況が全く違うことにジレンマがあり、セラピストとクライアントとの狭間にいる自分が、苦しくて独り病室で泣き明かした。
病院(医師)は、患者の主訴から診断をし、病名をつける。
診断書を作成すれば利益になる。
患者は主訴を演じ病名をつけてもらい、診断書を作成してもらえば生活が楽になる。
何が正しくて何かが勘違いなのか、切迫した私にはわからなかった。嫌、考えたくなかった。
今、思い返せば、いつも周りにいたクライアントは、助け人だったんだよな。
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