過去 現在 未来 がループする
その時代の流行りの曲を聞いていると、過去の記憶が回想されることがある。
大抵は、思い出しても辛くはない記憶だから、昔流行った曲を何度も何度も、飽きもせずに繰り返し聴くことが出来るのだろう。
幼少期、テレビのリモコンなんて存在しない時代に、山口百恵さんやピンク・レディーさんが活躍していた。
ミーさんとケイさんの写真がプリントされた、生活雑貨や文房具があった事を覚えている。
それから、山口百恵さんが引退される際のさよならコンサートは、興味関心のなかった幼少期の私でも、記憶の中に強く残っている。
中でも、「さようならの向こう側」という曲は、歌詞の意味が良くわかっていない女子が、口遊むには似合わない?だろうけど、歌詞を自然と暗記していた。
♪ Thank you for your kindness
♪ Thank you for your tenderness
♪ Thank you for your smile
♪ Thank you for your love
♪ Thank you for your everything
(あなたの親切・優しさ・笑顔・愛・全てに、ありがとう)
百恵さんの声のトーンや抑揚が心地よくて、真似をしてよく歌った。
それからは、松田聖子さんがアイドルとしてよくTV番組に出ていて、社会現象か、気にしていなくても自然と、曲や歌詞が身体に吸収していった。
バブル期に入った頃、マドンナさん、シンディ・ローパーさん、ホイットニー・ヒューストンさん、ダイアナ・ロスさんなどの歌をよく聴いた。
高校生時代は、邪念に負けそうになった時、バロック音楽が心地よくて、パッヘルベルのカノンを筆答に、ヴィヴァルディ、ヘンデル、リスト、バッハの曲をひとり静かに聴いた。
大人になってからは、セリーヌ・ディオンさん、サラ・ブライトマンさん、マライアキャリーさんやオールウェイズの曲を聴く事が多くなった。
合唱の歌のレッスンの時間、歌を歌う事で、これから迎える未来がわくわくどきどきして嬉しくなる時間がある。
音楽療法の時間に、声楽の先生は末期癌だとは思えない程、はつらつとして歌った。
集団生活の厳しい教育合宿で、子供達は集まって、アンジェラ・アキさんの『手紙~拝啓 十五の君へ~』を合唱した。
「さあ、みんなレクリエーション行こう!」
赤ちゃんが、会話が出来なくても、手遊びから歌を覚え、どんどんコミュニケーションが取れる様になる。
人は、音楽をリピートしながら、過去や現在、そして未来へ 前進しているのだろう。
ご自分では身体を動かす事も、言葉を発する事も出来なくなった音楽の先生が、ご逝去された。
お声掛けすると、少し首を傾げたり、柔らかな眼差しでアイコンタクトを取って下さった。
過去にあったエピソードを語れば、涙ぐんだり目をパチパチさせて表現して下さった。
先生が、私にないスキルを指導して下さったのです。
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