本当の見守りって?

 紹介したのは本人なんだもの。

そうなっても仕方がないな。

そんな話し、随分前にしたかな。


ナースだけどフリーター。

子育てで、家族のイベントを優先にしたくて、長女の中学受験前にフリーランスナースへと転職した。

フリーの日に仕事を入れる。

それが、その当時の私のスタンス。

大都市で、数ある派遣会社から選んだ仕事は介護福祉の仕事。

「何でもやりますから、お仕事ありますか?」

23区の案件は、常に急募していて、明日どこそこに行けますか?と紹介して頂くこともしばしば。

お弁当を作る私に「ママ、今日はどこに行くの?」と主人。

「烏山、もし遅くなったらのんちゃん迎えに行ける?」

聞いたところで迎えに行けるはずがないパパに、ちょっと愚痴っぽくも語りかけた。

「面談が入ってるから無理だな。」

「だよね、ファミリーサポートの先生にお願いしてみようかな。」

「はなちゃん、お金渡しておくから、塾に行く前にルパに寄って行って。」

二女を電動ママチャリに乗せて、保育園へ送り、武蔵野台から京王線に乗った。

駅員さんが、ドアから乗客がはみ出さないように、案内したり誘導したり社内に押し込んだり、そうされながら、、

ぎゅうぎゅうの満員電車に、予定通り乗れて一安心。

千歳烏山の駅で、ぎゅうぎゅうから開放されて、リフレッシュに一服。

時短で飲めるドトールのアイスコーヒーは定番で、仕事前のママからナースへの切り替えの時間。

今日は、どんなお客様に出会えるのかな。老若男女、お子様からご高齢の方まで、あらゆる方々との出会いが待っている。

緊張のあまり、お腹が痛くなることもあった。

仕事前のほっと一息が、そんな腹痛の緩和にもなっていた。

何処の職場に派遣されても、「おはようございます。株式会社〇〇から参りました、坂田琴絵と申します。よろしくお願いします。」と名乗り、気の良い職員がいつも優しく出迎えて下さった。

一通り行程の説明を受ける中で、安否確認でお客様ご自身が、そして会社が社内教育の一貫で、カメラを設置している事があると説明を受けた。

いつも誰かが見ているから、お客様に失礼のない様にとも説明を受けた。

ナース仲間同士で共有する際に、お客様の様子を室内カメラで見ていた家族から、担当ナースの対応について、会社にクレームがあった。

安心安全を目的として、遠隔で見守りする事も当然の時代となった。

だけど、その安心安全を犯罪に使ってしまう事例も出て来ているのは事実である。

明日は我が身と仲間同士、ピュアカウンセリングの題材にもしたかなぁ…





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