外出できる喜び
2019年4月10日
精神科病棟生活23日目。
家族同伴で許された外出。
長女と近くのショッピングモールへ出掛けた。
鏡を見る度に、化粧っ気のない顔と荒れたヘアスタイルで気が滅入っていた。
美容室へ行き、ヘアカットとカラーをし、プチプラのコスメを購入した。
娘のお勧めランチへ行くが、これまでのように楽しくない。会話も弾まず、娘との距離を感じた。
だけど、事実は知っていて欲しい。
「お母さん、本当は統合失調症じゃないの。お父さんとね、・・・・・・。しばらく帰らないけどのんちゃんのことお願いね。」
食べたいわけでもないのに、DONQのパンを買って病院へ戻った。
4月24日
精神科病棟生活37日目。
医療保護入院から任意入院へと移行し、付き添いがなくても1人で外出の許可が出た。
但し、院内とその敷地内及び隣接した公園までの条件付で。
凄く嬉しかった。何か欲しいわけでもないのに売店に行ってみたり、院内の図書室に通ったりした。
公園では、春の野花が沢山咲いていて、外出するたびにお花摘みをして押し花にした。
5月1日
精神科病棟生活44日目。
「琴絵さん、今日から院外の外出許可をします。」担当医はそれだけを言ってその場から立ち去った。
突然過ぎて、聞き間違えじゃないかと何度も何度も担当看護師に確認した。
私は引きこもりが苦手な性分で、散策やトレッキングを兼ねて出掛けた。
5月11日
精神科病棟生活54日目。
電車会社主催のハイキングがあり、隣接した公園出発で、日野誕生院→一言寺観音→醍醐寺→長尾天満宮→醍醐天皇陵→隨心院→大善寺→MOMOテラス→帰院のコース約13キロのハイキングを堪能した。
その翌日、義母が急死し、予期せぬ外出となる。
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