介護日誌⑤

 2014年1月13日月曜日 

スカイブルーの晴天・聖夜

起床してゴミ捨てに行った。

お父さん起きてこなくてちょっと心配。

8時過ぎ

「よう寝た。5時に目が覚めちまた寝入ったんじゃ。」

父は、いつものラジオ体操をしてから、モコモコの上着を重ねリラックマみたいになってお決まりの散歩(ウォーキング)に出掛けた。

父が戻ってくるまでに朝食を作ろう。

今日は、じゃがいもの味噌汁、旨く出来た!

さぁ、洗濯。お天気良いから衣類とシーツ洗って、お風呂掃除。

「お父さん、お風呂の窓開けて換気してくれてる。」

ほっと一息。知らぬ間にウトウト寝てしまう。

お父さん何してる?

「ことちゃん、端を持っちょくれ。」

自分用の寝具のメンテナンスで、シーツと毛布を木綿糸で縫い付けている。

父はとても几帳面で、お裁縫は得意な方。

「お父さん、お昼ご飯、親子丼でいい?」

私は、昨夜の残りの大根と黒豆でいいか。

名古屋の叔父さんから、長女に大学の入学祝いが届いていて、お礼の電話をする。

「おじちゃん、入学祝いありがとう・・・。お母さん、足を骨折して手術したの・・・。」

「お姉ちゃんによろしく伝えて・・・。」

母には、たった一人の弟がいる。

私の叔父だが、母と並ぶ尊敬すべき人である。

午後から、永遠と近くの住宅地を散歩した。給水タンクが設置された小さなお山を目指して歩く。結構急坂だけど、永遠は元気よく歩いている。山頂と言う程ではないが、頂上まで着くと、とても見晴らしがよくて向陽台を一望でき、太陽の光を反射した瀬戸内の海が見渡せる。

「永遠くん、ひなたぼっこして行こうか。」

私のように、まったりくつろぐことが出来ない永遠は、辺りの草を後ろ足で蹴ってみたりウロウロしてみたりと、犬の行動に慣れない私は、戸惑いながらも面白い愉快な時間を過ごしていた。

「永遠、そろそろ帰ろうか。」

実家に戻り、溜まったメールの返信をしたり、洗濯物を畳んだりしていると、母の病院から戻った姉が、着替えを済ませた母の洗濯物を持ち帰り、夕飯の食材を買ってきてくれた。

「お母さん、『ことえちゃん来ないの?』って言ってたよ。」

心配だけど、毎日毎日病院通いは辛くて・・・

台所に立つ姉に、「ありがとう」とだけ伝えて、父と3人でお鍋の夕食を済ませた。

1日の終わり、満天の星を見ながら夫に、今日の出来事の報告の電話をして就寝した。


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