介護日誌①
2014年1月9日
自宅で母の居ない生活を強いられた父は、「ことちゃん、昨日は、動悸が酷かったんじゃぁ。あ〜具合が悪かったのぅ。」と話してくれた。
「昨日は、大変やったなぁ。今日はどうもないんかい?」
そんな会話をした後、父は、玄米の精米に行って来ると玄関で、車の鍵が無いないと言っている。
「お父さん、鍵、手に持ってるやん。」
我に返った様に、手にした鍵を見て「呆けよる」と一言、お茶目な父であった。
「お父さん、帰りにお母さん所に行って、みかん飴を渡してきて。」
「トキコおばちゃん所も、よっちくるけん。」
昨日、具合が悪かった事など忘れて一生懸命な父の為に、お昼ご飯を用意して母の待つ病院へ出掛けた。
「お母さん、おはよう。昨日、手術の後ゆっくり寝れた?足痛くない」
母は、笑顔で話してくれた。
「夕べは痛くて眠れんかったから、座薬と注射をしてもらったけど、あんまり効かんかった。おしっこの管は今日、抜いてくれた。点滴を何回もしたから穴だらけで痛い。」
「お父さん、飴、持って来てくれた?今日は、調子いいみたいで、掃除機をかけて、永遠に餌もあげてくれてたよ。」
そこへ、リハビリ担当のY先生がリハビリの迎えに来てくれた。
「お母さん、一緒にリハビリ室行こう。車椅子に乗って。」
バルーンカテーテル抜去後のトラブルも無く、排泄を済ませ、洗面台の鏡に映った姿を見た母は、「頭が薮んごとある」と言いながら、身なりを整えていた。
「お母さん、今日からリハビリがんばりよ。」
今日の出来事を、マナウスにいる弟にLINEで報告した。
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