その時を忘れるために

 チンチン電車のある、すざくゆめ広場からいのちの森へ。

紅葉のトンネルを潜ると、野鳥のさえずりや赤や緑の葉の間から降り注ぐこもれびが、非日常の時である。黒猫が目の前を横切り、追った先の茂みから小鳥たちの声が聞こえるが、大きな木の中に隠れていて探し出すことが出来ない。

散策路は小路が続き、道の端に置かれたベンチに座って、情緒豊かな声で演歌を歌う男性やトランペットでホワイトクリスマスを練習している男性。あっ、見つけた綺麗な歌声、何て鳥なんだろう。

 京都駅から程近い距離に、都心のビオトープがある。日本庭園の鑑賞に浸り、飛び石を渡り、都心の滝からマイナスイオンを受ける。

落葉樹に負けず劣らず、色鮮やかな花々をフォトに収める。懐かしの”つわぶき”からのメッセージが届く。

子供の頃、この黄色い花を見て育った。葉柄(茎)は母がよく煮物や佃煮にしてくれた。

そろそろ母が他界してから2年になる。いつも母にいろんな話を聞いてもらっていたから、今でもすぐ側にいるみたい。

いつも私の話を黙って聞いてくれてありがとう、お母さん。




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