終わらないのは戦争
快晴
トレンチコートとストールを腕に掛け、優しい日だまりの中を歩きながら、お天道様にありがとう。少し汗で潤った身体を感じながら、健康でいられることに感謝でございます。
東のお寺から少し歩くと西のお寺が、そして少し下ると五重の塔がある。
青い空を背景に、薄桃色の花びらが5枚その隣には弾けそうなくらいに膨らんだ濃いピンクの蕾達が、風に吹かれて穏やかに揺れている。
ここは世界遺産の地でもあり、世界各国から多くの観光客が集まる名所でもある。
最近の流行のクラスターを避けた物静かな場内を工事関係者が行き来する。
[御影堂、地震並びに台風の影響に伴い、調査及び修理工事を実地しています。]と書かれた掲示板を跡にする。
鳥居の間から見る光景は、人気(ひとけ)のない静寂な境内だった。感謝を念じ境内を跡にする。上空に舞うヘリコプターやセスナ機の音が耳に残る。
私は戦争体験者ではないが、セスナ機の音を聞くと戦争の事が頭をよぎる。今も尚、この地球上の何処かで戦争は繰り返されている。今、私達に出来ることは何か、自問自答である。